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研修・セミナー結果報告

2020年8月27日(木)

院内コーディネーターの活動に関する施設・意識調査集計結果の報告

令和2年8月12日
日本移植コーディネーター協議会

令和2年4月にJATCOドナー会員を対象に、院内ドナーコーディネーターの活動に関する施設・意識調査を実施致しました。
集計結果をご報告します。詳細は、第56回日本移植学会内で発表させていただきます。
今回の調査結果は、今後JATCO が提供する教育プログラムの参考にさせていただきたいと思います。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

1. 目的
本調査は、ドナーコーディネーターが普段どのような業務に従事しており、どのような意見をもっているかを明らかにし、今後JATCOが提供する教育プログラムの参考にすることを目的としている。

2.調査期間
令和2年4月1日―5月4日

3.調査対象
JATCO ドナー会員

4.調査方法
JATCOドナー会員227名に対しSurvey monkey®によるwebアンケートを配布、回収した。

5.回収状況
回答件数 87通 (有効回答率38.3%)

6.意識調査の結果

集計結果・コメント

① 回答者の背景 ※クリックで開きます。

※グラフをクリックすると拡大します。

回答者は看護師が8割、院内コーディネーターが6割であった。
コーディネーターとしての経験年数1-5年が65%と大部分を占めていた。

② 所属施設の状況 ※クリックで開きます。

※グラフをクリックすると拡大します。

回答者の7割程度は過去3年に臓器提供を経験していた。
心停止後臓器提供の経験は5割程度であった。
院内コーディネーターの活動は有事のみ、もしくは日々の業務の0-10%とする回答者が大多数であった。

③ コーディネーターとしての業務 ※クリックで開きます。

※グラフをクリックすると拡大します。

院内コーディネーターとしての業務は院内の臓器移植・提供の普及啓発、臓器提供マニュアル作成、臓器提供シミュレーションの実施が主であった。臓器提供時の院内の調整業務やマニュアル作成に関しては十分にできているとする回答者が多いが、院外の普及啓発、臓器提供の倫理的な検討、臓器摘出・搬送の支援や臓器提供後のスタッフケアに関してできていないとする回答者が多かった。

※グラフをクリックすると拡大します。

今後の活動していきたい内容として、家族の臓器提供の意思の確認、終末期家族ケア、臓器提供関係委員会の運営、院内の臓器移植・提供の啓発、臓器提供に関わったスタッフのメンタルケアを挙げる回答者が多くみられた。
また上記内容を今後取り組むにあたって必要なことや課題として、看護部の理解、院内ドナーコーディネーターの役割の確立、院内での臓器提供に対する理解・教育と協力体制の構築、ドナー管理に関係する各診療科同士の協力・連携、ポテンシャルドナーの基準・把握方法の統一、現場で有用なマニュアルの作成、移植医療に限らず患者家族の意思決定支援に関することが日常的にできるようなシステムづくり、コミュニケーションスキルトレーニングや臓器提供関連の研修会の参加・開催、関わったスタッフへのメンタルケアに対する知識と技術の習得、臓器提供時の倫理的・終末期ケアについての研修会の開催、臓器提供を多く実施できている施設との連携、などの意見が挙げられていた。

④ 講習会参加について ※クリックで開きます。

※グラフをクリックすると拡大します。

③でも挙げられている講習会の参加だが、対象がJATCO会員であったことからほぼ全例がJATCO総合研修会を受講者であった。また都道府県移植コーディネーターが開催する研修会に参加している回答者が多かった。これまで参加して推奨度の高い、また今後参加したい講習会としてJATCO総合研修会、都道府県の講習会の他に日本臓器移植ネットワーク(JOT)の開催する研修会や各学会の終末期家族ケアについての講習会を挙げる回答者が多かった。

これらの結果を踏まえ、今後JATCOでは総合研修会等で臓器提供や終末期家族ケア、スタッフケアなど、よりよい研修が提供できるように検討したい。なお、本調査の結果については第56回日本移植学会総会でも報告の予定である。

(文責:吉川美喜子)

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